「ヘーゲルの講義を聞かんとして、四方より伯林に集まれる学生は、この講義を衣食の資に利用せんとの野心を以て集まれるにあらず。ただ哲人ヘーゲルなるものありて、講壇の上に、無上普遍の真を伝うると聞いて、向上求道の念に切なるがため、壇下に、わが不…
この一か月くらい、本を八冊くらい読めた。ぼくにしては上出来だと思う。八冊といっても、簡単な小説はあまり入っていなくて、けっこう分厚くて難しい本も入っているから、まあなかなかだろうと思う。 いまから一か月くらい前に、自室をジャズ喫茶に見立てて…
西田幾多郎とか鈴木大拙とか木村敏とかエックハルトとかに惹かれるんだけど、こういう哲学、宗教、精神病理学などの本を読むことでいくらか罪悪感のようなものを感じたり、こういう本は読まないほうがいいんじゃないかと思ったりもする。読みたいんだけど、…
久し振りの更新、かな。いまはアメブロをずっと更新しているんだけど、たまにはこっちのはてなブログにも書いてみよう。 いまぼくは作業所というやつに通っている。作業所には週三日、午前の三時間だけ通っている。いまは読書だとか趣味を充実させるのを目標…
ameblo.jp ameblo.jp このブログ「人生の午後三時」も、いまでも一定のアクセスがあるみたいなので、一応メインのブログ二つを紹介しておく。いま更新を続けているのは上の「blue in green」で、下の「おもに読書記録」のほうは、更新は停止していて、今後も…
よい文章から離れていると、精神に潤いがなくなる。言語感覚は退化する。いま、くそ久し振りにニーチェ『ツァラトゥストラはこう言った』(岩波文庫)を何ページか読んだ。これはなにが書いてあるのか、ほとんどよくわかっていないんだけど、とにかく文章が…
図書館に本を返しに行き、ついでに岩波ジュニア新書のコーナーを見ていたら、桝太一というテレビアナウンサーの本があったので、ちょっと立ち読みしてみた。彼は村上春樹が好きで、中学の卒論で『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』を取り上げた…
今日は、『ソロ・ギター・スペシャル・アレンジ』という教本を見て、When you wish upon a star と、There will never be another you を練習しています。ソロ・ギターの教本なので、ギター一本で音楽になるのです。二時間くらい練習したと思うのですが、少…
先日、アンドリュー・ヒルが、ぼくのいちばん気に入っているピアニストの一人だと書いたけど、ビリー・テイラーもいちばん好きなピアニストの一人。この二人、スタイルがまったく違うけれども。真逆と言っていい。『ウェス・モンゴメリー・アンド・ザ・ビリ…
とか言っている先から、村上春樹の二作目の「ピンボール」が読みたくなった。この小説は二回しか読み通していない。
やるべきことから逃げていてはだめだ。やるべきこととは、西田幾多郎の本、エックハルトなどの本を読むことだ。ほんとうに必要な本を読まなければ。あまり読書に向かう気力がないので、量よりも質。本分を忘れてはいけない。
いまはデイケアに通い、いわゆる社会復帰を目指している。障害者枠での仕事。でも、社会復帰するには膨大なエネルギーと時間を取られる。社会復帰できたとしても、たぶん働くだけになると思う。家に帰っても、仕事のための勉強などしないといけないだろうし…
記憶力ない。頭がクルクルパーになっている。そのへんの小学生にも劣る知能。知能というのもあるし、エラン・ヴィタールのもんだいだな。生命的なもの。奥からわきあがってくるようなもの。解体症状。ぼくの普段話している言葉はとてもひどくて、いわゆる言…
今日は通院だった。多和田葉子『エクソフォニー 母語の外へ出る旅』(岩波現代文庫)を読み終えた。それなりにおもしろかったけど、岩波現代文庫にしては、ちょっと内容が薄いんじゃないかと思った。エッセイだから、こんなもんなのかな。解説を書いていたリ…
ブログのタイトルのところに、ぼくの普段使っているパソコンの横に置いてある、西田幾多郎の『善の研究』の写真を使った。ぼくはこの本がとても気に入っている。岩波文庫版、講談社学術文庫版の二つを読んだ。とはいえ、西田の本はこの『善の研究』くらいし…
先日アマゾンで購入した、菅野義孝『目からウロコのジャズ・ギター ソロ・ギター・スペシャル・アレンジ』という本が届いた。ギターの教本。久し振りにアコースティック・ギターを引っ張り出して、練習しているけど、おもしろい。ちなみに、ぼくはハード・ロ…
つねにつねに、秒単位で、落ち着かず、じっとしていることができないことが、きつい。これは、統合失調症になってから、ずっと間断なく続いている。つねに移動し続けていなければ、時間が過ぎない。移動というのは、たとえば本を読んだり、なにか行動するこ…
Andrew Hill - Compulsion - YouTube Andrew Hill - Compulsion アンドリュー・ヒルはぼくがいちばん好きなピアニストの一人。響きが美しい。
自分が壊れていく、自分のなかの実質、人間性が失われていくのを現在進行形で目の当たりにする、そして時間の経過とともに、そうした自分の変化を自覚することもできなくなっていき、ついにはまったくの無自覚に陥る。それが、自分の末路か。ぼくはまだかろ…
今日は、おもにジョン・マコーマック、マリオ・ランツァ、ビング・クロスビーの音楽を聴いていました。ジョン・マコーマックは、1910年代に活躍していた1880年生まれのアイルランドのテノール歌手で、マリオ・ランツァは、1950年代に活躍していた1921年生ま…
ぼくは一介の統合失調症患者であり、何者でもない。かつては、楽器の演奏にのめり込んでいたが、統合失調症になってからは、音楽がまったくわからなくなり、演奏もまったくできなくなった。自分にとってのとりえは、音楽を深く聴いていたことと、楽器を演奏…
それから、もう一つ、音楽のような文法で大切なのは、感情だ。わたしは記憶力が弱いので、新しい単語などなかなか覚えられなくて昔から苦労した。しかし口にした瞬間、自分の中で感情が動いた場合はすぐに覚えられることを発見した。すごく腹を立てて口にし…
とはいえ、本を読まなければ、時間が過ぎていかないので、仕方なしに読むけど。他に時間の過ごし方がない。本は以前と比べれば、まともに読めるようになったかもしれない。それでもすらすらというわけにはいかない。長い時間読み続けることもできない。
今日は休みだけど、本を読もうという気にはなれん。時間があっても、やる気がないんだから、あまり意味がない。 このやる気のなさは、後遺症のようなもので、これから先回復することは見込めないのかもしれない。デイケアで訓練しているのは、やる気がなくて…
数年振りに、キース・ジャレットの『スタンダーズ 1』を聴いている。さっき、エリック・クラプトンの『バック・ホーム』というアルバムを聴いていて、ちょっとスティーブ・ガッドのドラムが好きになれないということを再確認したんだけど、『スタンダーズ 1…
彼女のパダボルン大学詩学講座を読んでみると、Schrei(シュライ=叫び)とSchreiben(シュライベン=書く)が並んでいる。音的に見ても、意味的に見ても、書くことは叫ぶことと複雑な関係にある。でも、実際に叫びを文字にできるのは、少しは恵まれた環境に…
裏という概念は、表という概念なしに成り立たない。 なにを言っているのかというと、たとえば即興演奏は、裏をかき、演奏のすべてが裏になっていないといけない。出したい音を出すのではなくて、出したい音を「出さない」という反動によって演奏が支配されて…
ジョン・コルトレーンの『ブルー・トレイン』を聴いている。大学一年の終わりごろ、居酒屋でアルバイトしていたときに、家でよく聴いていた。いまでも、これを聴くと、そのころの空気を、かすかに思い出す。 このアルバムでのジョン・コルトレーンの演奏は、…
いま、沼野充義『やっぱり世界は文学でできている』を読んでいて、あと少しで読み終わるんだけど、いまふとアマゾンで「沼野充義」で検索してみたら、この「世界は文学でできている」シリーズの第三弾、『それでも世界は文学でできている』が、今月の3月18日…
ふと、自分と、自分の両親は生まれたときも違えば、年齢も違うのだということを考え、それはとても妙なことだと思った。自分と同じ瞬間に生まれたという人は、ほとんど、あるいはまったくいない、少なくともそうした人たちとは出会えないのだということ。自…