日記、本と音楽

統合失調症。普段の生活について書きます。

言行一致

なかなか、言行一致しません。たとえば、自分はニーチェを読みたいんじゃないかと昨日思ったのですが、やはりニーチェよりも、いまは村上春樹のほうが読みたいんじゃないか、といま思いました。

 

自分の欲望を言語化して理解するということがとても難しくなっているように思います。自分はなにがしたいのか。もちろん、そんなこと、普通の健康な人だって難しいよ、という人もいるかもしれませんが、ちょっと統合失調症になってからは、度が過ぎているように思います。

 

先日少し読んだルソーの『エミール』には、言行一致の大切さが説かれていました。「なにものかになるためには、自分自身になるためには、そしてつねに一個の人間であるためには、語ることと行なうことを一致させなければならない。いつも取るべき態度をはっきり決め、敢然とそれを守り、押し通さなければならない。」(岩波文庫、上巻、p34)とのことです。

 

とはいえ、ぼくは言行一致ということは必ずしも大切ではないとも思っています。たとえば、音楽などは、言葉で語れないことを語ることなのですから。でも、音楽家であっても、ある程度は言行一致していないと、活動を続けていくことも難しいでしょうね。

 

自分自身からロストしていると、ぼくは感じています。自分がなにをしたいのか、言語化することがとても難しいです、もっとも、まったく失われているわけではなさそうですが。自分の置かれている状況を言語化することすら、とても難しいです。というか、常識的な言葉で語れるような状況ではないです。自力で考えて言語化できるような状況ではない、かなり複雑で錯綜している。だから、精神病理学や心理学の本の助けを借りなくては、言語化は難しいです。なぜ自分の置かれている状況を言語化する必要があるのか、それは言行一致させるためでもあるでしょう。まずは、自分の置かれているこの錯綜した複雑な事態を言語化しないことには、始まらないのです。統合失調症を発症してもう四年以上経っているので、以前と比べると、多少は言語化が進んでいます。