日記、本と音楽

統合失調症。普段の生活について書きます。

エックハルト周辺

エックハルト『神の慰めの書』(講談社学術文庫)を、アマゾンで購入しました。アマゾンで本を購入するのは久し振りです、と言っても二週間振りくらいですが。シモーヌ・ヴェイユは、エックハルトのことを「神の真の友」と言ったらしいです。シモーヌ・ヴェイユと言ったら、鈴木大拙の『新編 東洋的な見方』(岩波文庫)を思い出します。ヴェイユは、「労働者にはパンも必要だし、バターも必要だろうが、それよりも詩が、英語でいうポエジィが必要」だというようなことを言った。ちょっとした日常のことにも、詩を見ることができること、それを宗教だと、鈴木大拙は言ったのです。

 

また、この本には、「また、禅者は、人間生活そのものをもって、一種の美的作品に仕える。身体そのものを画家のキャンバスのようにして、生活様式がそのまま、美術的作品になる、ほんとうの創作はここで可能になる、人間が「生きて」いるといわれるのはこのとき以来のことである」というようなことも書いてありますね。とても気に入っている一節です。

 

じつは、ぼくはアマゾンで、鈴木大拙『新編 東洋的な見方』(岩波文庫)のレビューを書いています。blue というレビュアーが、ぼくです。鈴木大拙の本は、他にも『日本的霊性 完全版』(角川ソフィア文庫)のレビューを書いていたと思います。

 

また、ブランケンブルク『自明性の喪失 分裂病の現象学』のレビューも、よく書けていると思うので、興味のある方は読んでみてください。

 

それで、本題に入りますが、アマゾンの「この商品を買った人はこんな商品も買っています」という、関連リストが、とてもおもしろい。というのも、半分くらいが、ぼくがすでに読んだ本、ぼくが前々から読まなきゃ読まなきゃ、と思っている本なんですね。最初の『神の慰めの書』の関連リストには、『エックハルト説教集』、上田閑照『非神秘主義 禅とエックハルト』、オットー『聖なるもの』、トマス・ア・ケンピス『キリストにならいて』、クザーヌス『神を観ることについて』、ジェイムズ『純粋経験の哲学』、スピノザ『エチカ』、『ヘルダーリン詩集』、ジェイムズ『宗教的経験の諸相』、ニーチェ『全集8 悦ばしき知識』、ヘーゲル『歴史哲学講義』、ブーバー『我と汝』、キルケゴール『不安の概念』、シモーヌ・ヴェイユ重力と恩寵』、アウグスティヌス『告白』、鈴木大拙『無心ということ』などなど、すでに持っていて読んだことのあるもの、近いうちに読まねば読まねばと思っている本ばかり。世の中には、こんなにもおもしろい本があるんだな。

 

また、いまアマゾンプライムに一ヵ月間だけ、無料体験を申し込んでいるので、この一ヵ月のあいだに、アマゾンをフル活用したいと思っている。とはいえ、お急ぎ便無料と言っても、新品じゃないと当然、お急ぎ便にはならない。