しわ寄せ

今日は、先日アマゾンで購入した、村上春樹柴田元幸『翻訳夜話』、ジャン・リュック・ゴダールゴダール映画史』が届いたわけですが、読みたい本がたくさんありすぎて、どれから手をつけたらいいかわかりません。いまは、村上春樹ダンス・ダンス・ダンス』、エックハルト『神の慰めの書』を、おもに、平行して読んでいるわけですが、さっき『翻訳夜話』を読み始めました。なかなか一冊に専念することができません。おもしろそうな本がたくさんありすぎるのです。

 

ぼくは実は、統合失調症になって、本がまともに読めなくなってから、初めて本というものを読み始めました。統合失調症になる前は、本はまともに読んだことがありませんでした。活字の本を読むようになったのは、高校二年のときでした。それまで、小説など、活字の本を読んだことはありませんでした。漫画か、「ヤングギター」という雑誌しか読んだことがありませんでした。小学生のときは、おもにこち亀を読んでいました。中学に入ってからは、エレキギターに入れ込んでいました。でも、考えてみると、高校二年まで活字を読んだことがないというのは、ある意味すごいことですね。活字の本を読むのは、とても高い壁のように感じられていました。数百ページもある本を一冊読み通すのは、不可能事のように感じられていました。

 

それで、高校二年のときに活字の本を読み始めたきっかけは、現代文の授業で、安部公房の「赤い繭」という短編に出会ったことでした。とてもかっこいいと思いました。ちょうどそのとき、受験勉強を始めたのですが、知的な世界に対する憧れを懐き始めていました。それから、安部公房の小説を何冊か読みました。村上春樹にもそのころに出会い、読み始めました。

 

大学に入ってからは、神経症を治すことばかり考えていて、本を読むどころではありませんでした。森田療法の本だけは読んでいましたが。

 

いま読みたい本がたくさんあるのは、本を長いことまともに読んでいなかったことのしわ寄せなのだと思います。