知覚の変化

自分の知覚しているこの世界が、信用できない。音楽を聴いていても、自分が音楽から感じとっているものを信用できない。感じとっていると言えるほど、なにかを感じるわけでもない。統合失調症になって、世界の知覚の仕方が変わった。おそらく、病前の感覚が戻ることはないと思われる。なかなか、健康な人だと、人生において、短期間に、感覚ががらりと変わる人はいないだろう。別人になったかのようだ。じっさい、別人になったのだろう。第二の人生だ。黄昏の人生。しかし、これを受け入れなければならない。この五年くらいの療養生活を通じて、多少はこの第二の人生を受け入れられるようになってはいる。要するに、ごまかすことが大切なんだ。暇をごまかすために、デイケアなどに行って、時間が早く過ぎるようにする。おそらく、一生このままだろうな。主体性というものがないんだ。