別の世界

青葉市子の歌を聴いて、感じるものがあるということは、以前の感情をまったく失っているわけではないということかもしれない。でも、もうぼくは青葉市子の歌を本当に理解できる世界には住んでいない。ぼくは彼女とは別の世界に住んでいる。ぼくはかつて、彼女の歌を理解できる世界に住んでいたと思う。ぼくは、音楽とは無縁の世界に住んでいる。それでも、以前自分の住んでいた世界をまったく忘れているわけでもない。