雰囲気

音楽の価値の大部分は雰囲気が決定する。ジャズを耳にして「おしゃれなカフェにいるみたい」とか言う人は、ある意味では音楽の本質を捉えているし、音楽を楽しんでいると言えるだろう。もちろん、そうした楽しみ方しかできないことにも問題はある。たとえば、マイルス・デイヴィスの『カインド・オブ・ブルー』も、バーニー・ケッセルの『プレイズ・スタンダード』も、みな「おしゃれなカフェにいるみたい」で一刀両断されてしまう。区別というものがない。