読んだ
永井均『子どものための哲学対話』を読んだ。二時間くらいで読めた。ちょっと期待外れだったな。この手の本だったら、吉野源三郎『君たちはどう生きるか』のほうがはるかにいい。比較にならないくらい。
たぶん、永井均は自分には合っていない。彼には狂気が足りないのかな。知的好奇心や、私心のない興味から哲学をやっているような印象がある。自分の生活、生きることと、考えることが分離しているような印象。たとえば西田幾多郎は、生きることや生活と、考えることが一体となっていると思う。もっとも、西田を超える哲学者なんて日本にいないのかね。ぼくは哲学に詳しくないからよくわからん。西田は日本で初めての哲学者とされているけど、いまのところ唯一の哲学者でもあるのかね。木村敏なんかは畑違いなのかもしれないけど、哲学者として評価した場合、どうなんだろう。臨床哲学を謳っているけど。自分がいま興味あるのは、木村敏、西田幾多郎、鈴木大拙、河合隼雄、エックハルト、上田閑照、ヤコブ・ベーメ、ブランケンブルク、ビンスヴァンガー、ミンコフスキー、ニーチェ、内田樹、レヴィナス、ハイデガー、トマス・ア・ケンピス、ユング、フロイト、村上春樹。