「アウラ」のない状態は最悪

ベンヤミンは「もの」を見て「もの」としか見えない、人間を見て人間としか見えない、つまり「アウラ」のない状態は最悪だと考えているわけです。つまり、人間を見て、人間の中に精神的なある種のオーラを感じ、そこからある働きかけを受け取るのが人間のあるべき姿なのですが、『悪霊』という小説は、まさにその「もの」、あるいは人間でもいいのですが、そこからの働きかけを失った人たちの物語として読むことができるのです。(亀山郁夫)、(沼野充義『やっぱり世界は文学でできている』、p37-38)

 

こうしたオーラを感じられないということ、このことをぼくは2010年の二月に統合失調症を発症してから、つねに感じている。上の引用について、ぼくはまったく同意する。