日記、本と音楽

統合失調症。普段の生活について書きます。

やがては自覚できなくなるかもしれないだろうから

自分が壊れていく、自分のなかの実質、人間性が失われていくのを現在進行形で目の当たりにする、そして時間の経過とともに、そうした自分の変化を自覚することもできなくなっていき、ついにはまったくの無自覚に陥る。それが、自分の末路か。ぼくはまだかろうじて、人間の美しさ、人間にとっての価値を思い出すことができる。しかし、以前、つまり統合失調症になる前は、嫌悪していて汚らわしいと思っていたような種類の人間を目にしても、以前ほどの違和感を感じなくなっていることに気づいた。麻痺している。麻痺もほどほどならいい。あまりにも人間に理想を求めると、人と関わるのに苦労するかもしれないだろうから。他人の欠点、欠損を見過ごす能力も、ある程度は必要かもしれないだろうから。