禁止の効用

禁止する癖は、これもあるがままの自然なものだから、禁止することを禁止しようとすると、事態が複雑になる。禁止は仕方がない。禁止を禁止することなく、禁止を活用したい。(5.21)

村上春樹以外の本を読むことを禁止することにした。このように制限を設けないと、迷子になる。禁止することは悪いことだというふうに思い込んでいるから、禁止することは悪いことでもないし、みんなやっていることだ、というふうに理解したい。

ぼくは受験勉強をしていたとき、自分のやりたいことを禁止する習慣が身に着いた。それで、ぼくはその禁止する癖を直そうと思っていて、それで身体的なレベルで習慣化されている、禁止する癖を禁止しようという形になった。つまり、ぼくにとって禁止することは、instinct といっていいほどに、身体化している。だから、そのように天性自然な習慣となった禁止癖を否定禁止しようとすると、それは自分の自然を圧することになる。

とにかく、村上春樹以外の本を読むことを禁止してみたい。このような禁止というのは、目標を設定してそれを達成すべく努力するという過程であって、誰もが当たり前にやっていることだろう。