日記、本と音楽

統合失調症。普段の生活について書きます。

2015-01-01から1ヶ月間の記事一覧

ベーメ

『ベーメ小論集』から。 ベーメはあの大いなる幻視(ヴィジョン)の体験のあと沈黙を続け、静かに神を賛美し、神の光のうちに神と自然とともに敬虔な歩みを続ける。 その思想的努力は、神の本質を描き出すための激しいマグマのような衝動を働かせ続け、やが…

平均律

2009年の12月の終わり、ぼくはグールドの演奏するバッハの平均律を聴いていた。このときは、統合失調症を発症する直前で、まだ世界との通路は保たれていた。

strong common sense

そうか、村上春樹は小説を書いていないときは、strong common sense の人なんだ。

あかい花

結局、暇でなにもやることがないので、髪を切りに行ってきた。一時間待ちだったけど、待っているあいだ、ガルシンの「あかい花」という短編を読んだ。19世紀の精神病院の話。 静かな暖かいやみの夜であった。窓はあけ放してあって、星かげが黒々とした空にま…

雑記

暇すぎる。 ここ3カ月くらい、まともに読書していないのだけど、それはデイケアに通うことで忙しかったからだと思う。以前は、暇で暇で仕方がなくて、他になにもしようがなかったから、仕方なしに読書をしていた。読書をする以外に、時間の過ごし方が見つか…

バド・パウエルは「天才」か

音楽の話。 バド・パウエルが天才と呼ばれる意味がわからない。バド・パウエルは統合失調症を発症したピアニストとされている。発症する前の演奏は神がかっており、発症後はもうぐだぐだになってしまった、というのが定説。ライナーノートを読むと、電気ショ…

統合失調症は「不治の病」か

ところで、ぼくは離人神経症だったころから、いまに至るまで、離人症について調べたことはない。離人症についてネットで検索して、読んでいると、ものすごくきつくなってくる。肩に重圧がかかり、息がぜえぜえして、心臓がばくばく言い出す。そもそも、離人…

しばらくは倹約

今日はいねやの弁当を食べた。これからしばらくは、昼食は安く済ませようと思う。金があまりないので。明日は、近所のラーメン屋で食べる(630円)。明後日は、デイケアから帰ってきてから、家で落合務のスパゲッティを食べる(200円くらい)。しばらくは、…

慣れた

共通感覚がわからないと書いたけど、普段は自分のそうした違和感を自覚することは少ない。離人症も、もう10年も続いているので、慣れた。一日のうちの一瞬でも、現実感が戻ってくれば、慣れるということはないけれど、いまから五年前に一瞬たりとも現実感が…

共通感覚がわからない

雨が降っている。しとしとという音を聞いていて、昔、ジブリ映画『耳をすませば』を見ていたときのことを思い出した。この雨の音を聞いていて、『耳をすませば』をそこに感じとり、大貫妙子の『東京日和』をそこに見、荒井由実の『ひこうき雲』をそこに見る…

幻視、現実、ヴィジョンを見ること

埴谷雄高『幻視の詩学』が届いた。帰りの電車のなかで、鈴木大拙の『禅』(ちくま文庫)を読んでいた人がいたので(とてもおもしろい本)、本棚から大拙の『禅と日本文化』を引っ張り出してきた。実は、この本はまだ半分までしか読んでいない。大拙の代表作…

ガルシン

ガルシンの短編集をアマゾンで買った。ガルシンも、統合失調症とされている。若くして自殺した。 いまは、ルソーの『エミール』を読み進めている。 今日は、とくになにもしていない。本も10ページくらいしか読んでいない。なんにもやる気が起きないんだけど…

生命的なもの

なぜ自分が、生命的なものとの接触を失ってしまったのかについて、言語化するために、ぼくはブログを書いていると言える。まず、この「生命的なもの」とはなにかについて、上手く言語化ができない。また、この「生命的なもの」との接触を失うというのはどう…

語彙

知らない言葉について知ることは、新しい世界について知ることなのか。語彙の少ない人と、語彙の豊かな人とでは、どのように見えている世界が違うのか。語彙が少ないと、複雑で豊かなものごとを、自分の少ない語彙に当てはめるために、強引に単純化してしま…

うなぎ

うなぎを食べてきた。2500円だった。素晴らしかった。肝焼きも食べた。これは確か600円だった。素晴らしかった。やはり、この世で、うなぎ屋で食べるうなぎほど、おいしいものはない。 無知はたんに無知であって、無知であることを知っていることは、いささ…

図書館

図書館に行ってきた。吉本隆明『心的現象論序説』、『柄谷行人蓮実重彦全対話』、中井久夫『「伝える」ことと「伝わる」こと』を借りてきた。 中井久夫の横に木村敏の『分裂病の現象学』のちくま学芸文庫版があった。この文庫版は、2012年に出たもので、ぼく…

五日連続の外出

今日もデイケアでした。今週は、月、火、木、金と週四日デイケアに行ったことになります。そして、月曜、水曜、金曜と、早稲田のいねやの弁当を食べた。今日は帰ってきてから、市役所に行き、障害者手帳の申請の手続きをした。五日連続で外出したことになる…

幻視詩

ウィリアム・ブレイクについてウィキペディアで調べていたら、「幻視詩」という詩のくくりがあることを知った。まことに、自分の見たものだけを書くことが、ぼくの美意識からすると、正しい。しかし、ぼくはなにも見えなくなった。要するに、幻視することが…

ニーナ体験

you see a long time ago life had begun everyone went to the sun なんとなく、いまかかっていた曲の歌詞を書いてみた。『ニーナとピアノ+4』というアルバムだけど、最近聴いていないな。 someday I'll die ニーナ・シモンも、死んでしまった。 do you be…

キリスト教神秘主義

『キリストにならいて』を、20ページほど読み進めた。ぼくはいまのところ、キリスト教神秘主義というものに興味がある。エックハルトの『神の慰めの書』を読んだら、『ベーメ小論集』を読みたい。その次は、アウグスティヌス『告白』かな。自分のいまのおも…

感情表現

ところで、ぼくはブログには事実を記述しているつもりです。なるべく感情表現は避け、病気などの苦境を歎くというようなニュアンスは極力避けるようにしているつもりです。また、ぼくは実際、感情がとても乏しいので、感情表現など、しようとしてもできない…

雑記

読書についてだけど、相変わらず本を手に取る気になれない。今日は、電車のなかで福音書をいくらか読んだ。いま読むとしたら、村上春樹訳の『キャッチャー・イン・ザ・ライ』だろうな。まだ手に取る気にはなれないけど。あと、今日は外出中にはずっとホレス…

いねや

今日も、早稲田のいねやの弁当を食べてきた。あじさい弁当(600円)というのを食べたけど、こんなにうまい食事があるのか、というくらいに感激した。 あと、今日は市役所に障害者手帳の申請の手続きをしに行こうかと思っていたけど、雪が降っているので、や…

キリストにならいて

今日もデイケアでした。帰りに、通所者の人と、一時間以上話した。彼はキリスト教者とのことで、ぼくは聖書について少し話を聞いた。聖書のどういうところから読むべきかなどについて。新約聖書の福音書は、ヨハネ福音書から読むのがいいのだと。旧約聖書の…

木村敏の文体、イントラ・フェストゥム

昔は、初期村上春樹の文体が自分にとっての憧れの文体で、こういう文章が書けたらなあ、なんて思っていたのですが、最近(ここ数年)は村上春樹の文体に対する憧れが、相対的に弱まってきました。なんか、個性的に過ぎるように感じられるんですね。それより…

時間と自己、木村敏祭り

あと、もう一つ驚きだったのは、今日、ある通所者の人が、木村敏の『時間と自己』を手に持っていたこと。それで、「どういった経緯でこの本を手に取ったのですか」と訊いてみた。すると、「中公新書が好きなので、いろいろと手に取っているんです。ブックオ…

人生の短さについて

今日はデイケアに午前だけ参加してきた。生活リズムについての講義のようなプログラムで、講師の人が「セネカって知ってる人いますか」と言っていたんで、ぼくが手を挙げて、「『人生の短さについて』という本を書いた人ですよね」と言ったら、なんかみんな…

久し振りのフーコー、あと吉本隆明が気になる

ずいぶん前に途中まで読んで放置していた、フーコーの『狂気の歴史』を引っ張り出してきた。いま134ページ。二段組みなので、量があるけど、内容的にはそんなに難しくはないと思う。文章がとてもよくて、読んでいて心地いい。風格のある文章だ。ただ、量があ…

今週はいねや祭り

水曜に早稲田のいねやという弁当屋の弁当を食べようと思っているのですが、明日のデイケアの帰りに早稲田まで行って食べるという手もある、ということにいま気づきました。水曜まで待てない。明日は、午前のみの参加にするか、一日参加するか、どうしようか…

大学生のころ

そういえば、大学生のころ、神経症だったころは、神経症を治してからでないと、演奏はできない、なのでまずは神経症を治さなくては、と思っていました。それで、エレキギターを音楽サークルで弾いていたのですが、中学、高校のときのような、エレキギターに…